2016年10月29日土曜日

新潟知事選と中日新聞

選挙結果にこんなに喜び、驚いたのは初めてかもしれません

16日の投・開票日から2週間
名古屋にいて熱気の渦中にいられなかったのは残念でしたが

中日新聞10月18日(火)の1面のコラム「中日春秋」は
東日本大震災と原発事故と新潟県知事選の結果をからめて政治を問うもの、

「社説」2本のうち一方は、
「新潟新知事・国民的不信の代弁だ」というタイトルで
「新潟県民は、『国民』の代弁をしたのである」と結ばれていました


名古屋の繁華街のド真ん中にある観覧車


この日の中日新聞の社説では、泉田(前)知事のこの間の対応について

「再稼働をただ拒絶してきたわけではない」と県としての独自検証について触れ

「世界最大級の東電柏崎刈羽原発を抱える自治体の長として、
当たり前のことをしてきただけだ」 と評価

1985年の運転開始から、すべてを変えた3.11、そして現在の状況を取りあげ

「自社の収益改善を最優先するかのように」再稼働を急ぐ東電

政府は「廃炉費用や福島の補償費を過去にさかのぼって電力消費者に
“つけ回し”することを企てているようだ」

規制委員会も含め「どこもかしこも、安全は二の次だ」として
知事選の結果は、

「県民の不安や不信と言うよりも、怒りに近い感情の表れなのではあるまいか」

「それはもはや、新潟や7月の知事選で川内原発にノーを突きつけた鹿児島のような
原発立地県だけにとどまらない。」

「地震国日本に暮らす、多くの都道府県民に、そして“国策”による不祥事の
つけ回しにさらされる電力消費者に、共通する思いでもあるだろう。」 と、

そして冒頭で紹介した一文で結ばれていたのでした。

「国民の代弁」だって(。-_-。)ほぉ


常々、刈羽原発の再稼働問題や、新潟知事選について
全国的にはどう見られているのか、というのは興味のあるところでした

福島県の地元2紙、福島民報、福島民友などは
どのように取り上げたでしょうか・・・

外食時など、お店に地元紙があればなるべく目を通します

中日新聞は、原発関係の記事、結構しっかり載っています


オアシス21の展望広場と名古屋テレビ塔
嗚呼、何故に中日新聞社屋を撮ってこなかったのか



そして、論評としてはまだ目にしていないのだけど
忘れてはいけない大切なことのひとつは
これば市民運動が勝ち取った結果だということ

泉田路線を継続すべく、米山候補を離党させてまで擁立し
論点を明確にして論戦を県内に行き渡らせ、
新潟の未来への思いをこうして束ねることは
運動のチカラ無しには成しえなかったと思います

選挙カーを走らせること、講演会を開くこと、チラシを配ること。。。
市民による選挙運動の中で、
米山候補もさらに市民の想いを吸収し、確信を強めていったと聞きます

そして米山陣営の勢いが、
米山候補の公認をしなかった民進党の議員さえも動かした

市民が政治を動かしたと言えると思います

再稼働慎重路線の知事が改めて誕生したことで
東電の再編や、廃炉費用議論や、事故の検証等々
先送りしたり、国民の目に触れないようにしてきたことを
表出せざるを得なくなったのです

「原発は一番コストが低い」と
3.11の後でもまだ言う人がいましたが (耳を疑いました)
もうそんな戯言を言える人はいないと思います


日夜、支援者として具体的に奔走された方々に
感謝と敬意でいっぱいです

県内の課題は山積で、これからが本番ではありますが
すがすがしい気持ちでのぞむ新たな新潟県政のスタート

政治が愉しみ、ってこんなことがこれまであったかな