2015年2月27日金曜日

報道現場からの警鐘

飯館村の「までい」について検索していたら
NHKの大越健介キャスターが「ニュースウォッチナイン」の番組HP内コラム
「大越健介の現代(いま)をみる」 に書いておられた記事も見つけました

前回のトピックス「までぃ」の中で紹介した
「マガジン9」のどん・わんたろうさんのコラムより2ヵ月ほど前の日付、
震災の年の6月に書かれたもの

◆大越健介 「『までい』の村が」
http://www9.nhk.or.jp/nw9-okoshi-blog/100/86554.html


コラムの締めくくりはニュースキャスターらしく
当時の政権・民主党の対応に絡めてあって、確かにそれらは
大越さんご指摘の通り、決して褒められたものではなかったと思うけれど・・・

当時から私の関心は、そもそも長きにわたる自民党政権が
作りものの「安全神話」と利権のもとに推進してきた原発、の事故を
自民党だったらどう対応するのか?
同じ状況の中で一体何ができたか?してくれたか? ということの方でした

民主党はそれらの失策もあって再び政権は自民党に戻ったけれど
どうですか?原発対応
わかっちゃいたけど・・・ 期待なんかしてなかったけど・・・
ガックリ、というだけならまだしも・・・ 大きく恐怖

東電への責任追及も復興の方向性も疑問はいっぱいだけど、更には
再稼働を目指そうとするのみならず、自分たちで始末をつけられないものを
経済のために海外輸出するという
その為に研修施設として稼働した原発が国内に必要で
再稼働ありきの審査を進める
って・・・
一体、何が大事なんだろう??現状認識と優先順位がおかしくないか???
自民党のこれらの政策をこそ、どうして世論はもっと議論しないんだろう?


なんでだろう? 

シリアでの人質事件以降ますます
現政権を批判しない、できない、流れができているというのは
日本の報道環境は、これまで以上に深刻になっている模様

◆例えば、「週刊金曜日ニュース」
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=5015


報道規制、統制、発言・表現の自粛・・・
今や自粛どころか、批判する者を吊るしあげ→仕事干される→他のひとも黙る

そうして読者・視聴者が得ることのできる情報は限定されていくらしい

出来事とあわせて多様な問題提起があることで、
私たちはニュースを掘り下げることができる
(ネットや書籍や広告に頼らない報道雑誌の中には
(多方面から切り込んだ議論や幅広い情報を見つけられる
(根気よく発信してくれているひとたちはたくさんいる

でも多くのひとが無理なく見聞きできる媒体(テレビをはじめとするマスメディア)が
総ならえで権力に都合のよい情報や発言しか流さくなったら・・・

世論は議論を産むことなくあっけなく、どうにでもつくられてしまうのだろう

そういうひとたちの選挙行動が政権を決めてしまうのだろう


雀さえずる庭を見下ろしていた
このひとたちは
チャンスを多分)静かに激しく審議中
行く?(=-_-) マテ(-_-=)
おなかすいた(=>_<) もちょっとマテ(-"-=)


冒頭の大越健介キャスターの話に戻すと
安倍政権になっても原発事故に関する対応への疑問を投げかけ続けてくれた
大越キャスターが3月でニュースウォッチナインを降板、というのは衝撃でした

公共放送ではなく政権放送と化しつつあると危惧される局内で
本来の切れ味で活躍できないのならむしろ・・・ などと思いつつ
これまでの経験と実績を生かせる報道現場で引き続きご活躍いただきたいと
切に希望するのとあわせて

ニュースの取り上げ方を見比べるのによかった「報道ステーション」でも
朝日新聞・江村順一郎論説委員と、元経産省官僚・古賀茂明氏が
コメンテーターを降板するというのは・・・
残念という以上に・・・ 本当に恐怖


権力の監視と事実を伝えるという報道の使命に真摯に向き合うひと
表現の自由を守ろうとするひとたちは
今、ものすごく警鐘を鳴らしています



昨日今日は冬型で吹雪いたり激しく強風ですが
暖かい日にはあちこちで猫を見かけるようになりました