2015年9月4日金曜日

『火花』又吉直樹


これを、
芸人さんでないひとが書いたならスゴイな
と思いながら読んでいた

あ、これから読もうという方はスルーでネ^-^/
先入観無しに読むのがイチバンです


私は小説好きというよりお笑い好きの
どちらかというと芸人・又吉好きなので
小説として純粋には没頭できなかった感アリ

「芸人・又吉」の言葉だと思うからこそ
いい塩梅で理解できた部分があったと思うし
リアルでないことを勝手にリアルに受け止めたりしたかもしれない

芸人でないひとがこれを書いたとしたらスゴイと思いつつ
読み進めるにつれ
これらを芸人としての下積み経験もないひとに言われたくはないかもしれない
と思ったり
でも経験してないことを書けるのが小説家だよねー
と思ったり
でも又吉が書いたのでなければ読まなかっただろうな
とか

もう雑念だらけであったけれども

それでも
「最後のライブ」の会場に
私は、居た



次はどんなことを書くのだろう、という私の興味は
「芸人・又吉」が次は何を発するのだろうというテのもので
よりすぐれた小説を読みたいというものとはちょっと違う

芥川賞受賞後にメディアで語っていた「2作目」へのプレッシャーや
2作目こそが本領、と見られてしまう現実はやむをえないとしても

ほぼ日で糸井さんが又吉との対談↓ 
http://www.1101.com/matayoshi/index.html

で言っていたところの
2作目を書かない権利は作家にある
ということとは違う次元に
もう今の又吉は行ってるんじゃないかと思っている

本当はもっと突拍子もないところにいるのを
理解してもらいやすい、喜んでもらいやすいカタチに整えるという
ある意味、自らを枠の中に納めるというスタイルを

といってもはみ出るので
お笑いにおいては既に枠を越えたところにポジションを得ているし
越える自由も得ていると思われるけど

文学においてはいつ、どこに向かって、越えるのか
越えた先って、どんなんなん?(p゚∀゚q)

その次なるスタイルを私が好むかどうかはさておき
(私はそういうテの「ファン」ではないので
(でも多分、路線は好きだと思うので

彼の次なるクリエイトが
純粋に、非常に、たのしみなのであります


気なる芸人さんだからといって
小説を書いたら即、読む!
というほどの文学好きではないワタシ

糸井さんとの対談で読みたくなって
すぐに予約(書店ではなく図書館に(。-_-)
したのはよかったね~

それでも手元に来るまで約5カ月!かかったけど
その後、本書は芥川賞受賞作となり・・・
只今の予約者数は300余名!
(市内図書館蔵書は12冊)

そんなん待たんと買うてください(-_-)

て言われるね~^-^:

アナタならどうする