エッセイ漫画 「しんさいニート」 カトーコーキ
書籍化が決まったとのことで
ブログ内でフリーで読めるうちにどうぞ、とおっしゃってました ^-^
内容は
重くて・・・
とても一気には読めない重さですが・・・
あの絵が
妙に惹きつけるというか
魂の叫びなのだと・・・
伝わってきます
舞台として登場する「南相馬市」や「小高区」は
こちらに来てからしばしば耳にするようになった地名です
つい最近、知人との会話で登場した「原町区」はまさに
この作者のご実家があった場所だそうで、
遠くないところの話なのだと改めて、今いる場所のことを思ったり。。。
ご実家近辺は2011年9月末までは緊急時避難準備区域だったとのことですが
同じ区でも一部は今春の帰還を目指す避難指示解除準備区域であり
海岸部には津波と原発事故両方の被害を受けた地域があって
放射線量が高い故に捜索活動もままならなかったことなども聞くにつけ
福島県内には本当にいろんな形の被災があって
それぞれの個人・家庭の避難・帰還の判断があって、
補償のされ方も異なっていて、
同じ地域の住民であっても、共感できることもあればできないこともあると
唯一わかることは自分が経験したことだけだと、
著者・カトーさんが 答えているインタビュー も読みました
『しんさいニート』はまさに当事者・本人にしか書けない事実・葛藤・胸の内
誰を責めるでなく、自分が体験したこと、その中で考えたことを伝えたい、
誰のためでもなく自分の人生のために、と絞り出されたもの
まるごと受け止めました