2016年6月8日水曜日

6/8 猫魔ヶ岳②ガサガサ・ザバーン

猫魔ヶ岳山頂から「猫石」へ続くとおぼしき道は
せっかく登った頂きから
階段状にグングン下へ向かっています

相方は、二度目だし ※
迷うわけもなし ※
と、この日は地図を持ってこなかったのだけど ※ (※ダメポイント

この道で合ってる? このまま湿原まで下ってしまわない?と
いぶかしがり出した私につられ

こんなに下りが続くのだったかな?
前回は五里霧中だったからな、と
にわかに記憶に自信がなくなる相方

「ちょっと先を見てくる」と駆け下りて行った
遠ざかる鈴の音を、ゆっくりとマイペースでついていく

こういうことはたまにある
菅名岳の渓流沿いで一人になった時は一番ドキドキした

山の中でぽつねんとひとりになるのは心細くて好まないけれど
たまにそういう状況になっておく必要はあると思う

ひとりで山へ行こうとは思わないけれど
頼るべなく自然の中に身を置く訓練、は大事な気がする

二人でしゃべりながら歩く時よりも
周囲の気配に「氣」が向かう

五感が開いていくのを感じる

簡単に 負けるな自分

鳥の声
虫の声

蝉の声なのか
猫の「ニャー」に濁点をつけたような鳴き声が
ミギャーミギャーとずーっと聞こえるので猫魔ヶ岳などという名がついたのか?
などと、

すでにこの山名の由来は諸説ある中に新たな説を打ち出した
さっきまでの二人の道中を思い返していたら少し楽しくなって

あと何段かで明るい平地に下り着く~♪ と思った瞬間


右前方の竹藪の中で ガサガサガサ Σ(゚д゚lll)??? 
ガサバキガサガサバキ (ll゚Д゚ノ)ノ来る? ザバーーン。。。 


しーーん。。。(゚◇゚;)????


その間、わずか数秒のこと
 

それがなんだったのか
姿は見えなかったので断言はできないのだけれど

これまで聞いたことのないボリュームのガサガサ音は
鳥や小動物でないことは確か

山菜取り?と思うほど人間サイズが茂みを移動するような音だった
(ネマガリタケのたっぷり詰まったリュックを担いだ人ともすれ違っていた

だけど、山菜取りの人だと思うのは希望的推測だろう
ということも同時に自覚したくらい

藪を揺すり枝が折れる音は荒々しく
そしてそれが人間なら、多分、
水に飛び込むようなザパーンと直後の静寂は、ナイ

・・・いうことは、猪か・・・熊(;゚ェ゚;)


今年は熊の当たり年なので、一番恐いのは熊との遭遇

あのガサガサガサ があの勢いのままやって来たら
私は腰を抜かすしかなかったと思う


私の熊よけ鈴は、静かに歩いている時はあまり鳴らないのだけれど
この時は下り道だったから、わりと大きめに鳴ってくれていたかもしれない

静かになった森の中で、先への一歩を踏み出す前に
一生懸命、背負ったザックを揺すり、大きい鈴音を鳴らそうとするのにうまく鳴らない
おかしなニンゲン一匹を
誰が見ていただろう


そこは山頂から猫石のある隣の山に向かって階段状に一度下りきった所で
ぽっかりと開けた道の脇に小さな水場があった

おそらくはそのあたりにいたケモノが
相方が勢いよくやってくる鈴の音で茂みに身を隠してやりすごしたところ
今度は私の鈴の音がやって来たのでもう退散っヽ(`Д´)ノ と
ガサガサ竹藪をこいで
藪の中にあったもう少し大きい水溜まり?に突入して去って行ったのではないか?・・・

いうのが私の精一杯の想像


ただ、ザパーンと水に飛び込んだような音の後は、ザブザブ泳ぐ音がするでなく
水から上がる音がするでもなく、すぐに静かになったので
結構深め・大き目の沼か池を静かに進んで行ったようなイメージなのだけど・・・

帰ってから確認した国土地理院の地図では
そこに川や沼があるとは記されてはおらず・・・

耳に残る音への確信は、揺らいでいく


谷筋に低くなったところなので、
水たまりのひとつやふたつあってもおかしくはないけれど

「魔猫」に化かされた説、浮上

いよいよ「遭遇」に近づいたね(-_-)説も、浮上 (;゚ω゚ノ)ノ 

遠くで遭遇、キボーー(>_<)


それにしても
さすがにこういう時は現場の写真など撮らないものですね

相方は、もしも熊に出会ったら私がカメラを取り出そうとして逃げ遅れる
というのを一番心配しておるようですけれど(-_-)

無事に猫石に辿りついてからの帰路
相方と再び「ガサガサ現場」を通る時に
ココだよ(*゚д゚*)と教えながらも早々にそこを通り過ぎ
だいぶ離れてから

S「あーーあの場所の写真撮らなかった~(>_<)
K「戻って撮ってきてええで~( ̄ー ̄)ニヤ

戻りませんよ(。-_-)